このたび第26回日本心療内科学会学術大会を、2022年11月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、主催させていただきます、九州大学の須藤と申します。このような機会を賜り、大変光栄に思っております。当教室による主催は、前任の久保千春教授が、第17回大会を2012年に主催して以来、10年ぶりとなります。教室員・同門の先生方の力を結集して記憶に残る印象的な学会にしたいと思いますので皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 さて本大会は「全人的医療の中核としての心療内科」をテーマといたしました。1977年の国際心身医学会において会長の池見酉次郞先生が掲げられたテーマが「臨床医学の中核としての心身医学」でしたが、今回のパンデミックを通して全人的医療の重要性が再認識されました。ご存じのように心療内科は全人的医療の本家本元です。本大会では臨床医学における心療内科の意義とその重要性を実感できるような学会にしたいと思います。加えて心身医学・心療内科およびその関連領域における近年の目覚ましい研究の進歩について最新の情報を皆さまにお届けしたいと考えています。特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ等の充実したプログラムを予定しています。会員の皆様による活発な討議を期待しております。

 本大会は、現地開催ができるよう希望していますが、今後のコロナ下の状況が見通せないため、オンデマンド配信も併用したハイブリット開催を予定しております。福岡(博多)は、アジアからの観光客にも人気の都市であり、空港から都心部までは地下鉄で約10分と抜群の利便性を誇っています。海や山の幸に恵まれ、屋台や新鮮な素材を活かした豊かな食文化を堪能いただけます。 都会と自然が程よく融合した福岡(博多)で皆様と直接お会いできますことを、心から願っています。

第26回日本心療内科学会総会・学術大会会長
九州大学大学院医学研究院心身医学
須藤 信行